2017年4月8日土曜日

HoI4初ドイツで世界をファシストまみれにした その2

前回

 さて前回はイギリス・連合国を降伏させ、その直前に宣戦布告してきたソ連との戦いが始まるという所までプレイしました。

連合国との講和条約
 独ソ戦と言えばHoIシリーズのドイツにとって最大のハイライトと言える戦い。
 ドイツ側にとっての独ソ戦は、石油や希少資源や人的資源などの枯渇により部隊生産と補給が遅れ、ソ連領内の絶望的なインフラと地形構成が相まって進撃も遅々として進まず、補給効率も悪化し、パルチザンも発生し……とかなり苦しい条件が揃います。そして独ソ戦で下手に時間をかけ過ぎればアメリカが連合国へと加入し、ドイツにとってはますます状況が苦しくなるという実質的なタイムリミットもあります。

 一方のソ連は、人的資源も石油も希少資源も全て国内で十分に産出するため生産活動に不安はなく、大粛清によるマイナス補正が時間経過によって消えていくこともあり、基本的に時間があればあるほど強くなっていく国家。
 
 これらのことから、ドイツ側としてソ連を征服できるか、ソ連側としてドイツの侵略を受けきれるか、というのはHoI2における一種の指標みたいな扱いを受けており、ドイツ使ってソ連が倒せれば中級者卒業みたいな言説もHoI2時代で一部にはあったように思います。

 HoI4購入から初の独ソ戦という事で、果たして初勝利と行けるか土をつけられるか……緊張しつつの1941年です。
初期配置されている戦闘機エースのハルトマンが東部で大した功績を残さずサクッと死亡。
HoI4のエースはポンポン出てきてガンガン死ぬので世知辛い
 イギリス制圧後、直ちにドイツのほぼ全軍をポーランド東部へと展開しましたが、その時点でソ連軍はリトアニア南部からハンガリー東部にかけて緩やかに弧を描くようなラインまで侵攻しており、特にハンガリー側が劣勢の戦局となっていました。

 しかし劣勢なのがハンガリーであったのはむしろ僥倖。
 この時ハンガリーは領土獲得イベントの都合で東側のルーマニアに大きく突っ込んだような国境線を獲得していましたが、ルーマニアはこの頃はまだ中立国。
 HoIシリーズにおいては友邦・中立国の領土で敵領土を覆えばその敵領土は本国とのラインが切断されることによって補給切れが発生します(港がある場合は例外)し、敵の所在する地域の周りを完全に自国・中立領土で包囲してから敵を敗走させた場合、撤退先が存在しないことによって敵軍が消滅する用になっています。
 つまりポーランド南東部だけでソ連本土とハンガリーのソ連軍が接続しているこの戦局においては、ポーランド南東部さえ制圧してしまえばハンガリーの赤軍先鋒を全て消滅させることが可能となるわけです。

 英国本土制圧部隊が東部に到達次第、ロンメルの機甲部隊を主軸とした36個師団を集中してポーランド南東部へ投入。冬季戦や地形の影響で多少の損害を受けつつもこれを奪取。
 ソ連本土とハンガリー東部の接続を切断したことにより、ハンガリー方面に突出したソ連軍10数個師団を包囲殲滅することに成功します。(このあたり完全にスクリーンショット撮り忘れ)

 その後もソ連はグイグイと進撃を仕掛けてきましたが、最先鋒の10個師団を失ったソ連に対し、こちらはドイツとポーランドのほぼ総軍が前線で防御陣地を構築しており、ポーランド東部の制空権も完全に確保済み。
 更にソ連にとって悪いことに、戦闘時期が1941年の序盤であったため、戦闘地域の殆どは降雪中。冬季戦の悪影響と、イギリス海峡で存分に経験を積んだドイツ空軍がソ連軍を損耗させていきました。

全軍を大まかに3方面軍に分けて進撃
5月に入るまでソ連の攻撃を抑え続け、戦線では雪解けが始まります。その間にこちらは戦闘計画をじっくり準備することで計画ボーナスを確保していました。
 作戦の概略としては、まず軍団構成は
  • 北部: マンシュタイン指揮下の歩兵・山岳・自動車化16個+その他19個師団
  • 中央部:モーデル指揮下の歩兵・憲兵つき騎兵21個
  • 南部: ロンメル指揮下の戦車・自動車化23個、ルントシュテットの歩兵13個 
 というような形(若干うろ覚え)。戦力分布としては南部>北部>中央部という構成で、今回の鍵は南部方面軍。
 南部に戦車や自動車化師団と言った機動戦力を集中投入する事で、地形が平坦気味な地域を一気に大突破・制圧を図り、敵戦力を南部に引きつけるか、来なければ北部まで迂回攻撃して大包囲を狙います。

 北部方面軍はレニングラードやモスクワなどの北部主要都市の制圧を任務とする第二の主力部隊で、森林や河川の多い北部に対応するため歩兵中心の編成。配置している師団数は多めですが、モスクワ方面は何かと苦戦することが多いため、新規生産された部隊は優先的に北部に送り込んで更に増強することとしています。
 中央軍は自ら率先した攻撃は行わずに中央を支えつつ、各戦線で戦力不足の地域を補助することを主任務とします。

 即ち北部方面軍と南部方面軍という2本のハンマーを同時に振るって中央という鉄床で叩き潰そうという具合。

ロンメルの機甲部隊は世界一ィ!
 というような計画のもと作戦を実行して1ヶ月ぐらいした結果がこれ。南部は殆ど抵抗を受けることなく黒海沿岸まで到達してしまい、逆に北部は頑強な抵抗を受けて苦戦中。

 本来は北部の側がもう少し前進している予定ではありましたが、敵が重心を北部に置くならむしろ望む所。ロンメルの第1軍を一気に北上させて中央戦線を大包囲・そのまま北部戦線の背後まで機動し、中央部の敵の包囲殲滅と北部主力に対する挟撃を同時に実現するプランに切り替えます。

「黒海からフィンランドへ」みたいな軍歌が作られそう
この時攻勢線を作って侵攻させたものの、攻勢線での攻撃は如何せん平押し気味というか、国境線を必要以上に足並みをそろえて綺麗に侵攻しようとする傾向があり、侵攻速度がかなり遅め。このように機動部隊を用いて敵の包囲を試みるようなシチュエーションでは侵攻速度に欠けます。

 そこで今回は手動で戦車部隊や自動車化師団を選択、右クリックでモスクワ付近を指定して無理矢理突撃させました。これだと攻撃時に無駄なタイムラグが無く、可能な限り早いスピードで次へ次へと進んでいってくれます。フランス侵攻時を思えばロンメル指揮下の部隊が全てをかなぐり捨てるような勢いで突撃して敵より先回りして戦果を挙げるのはそれっぽい(?)
無事に大包囲が完成。ここからは中央軍も攻撃に参加させて包囲を狭めていく
結果としてこの攻撃は大成功。一箇所を突破した戦車師団が敵の再配置よりも早く突破地域を広げていく形になり、後退する敵師団は追い越し撃破、敵部隊は防衛地点に着いた端から蹴散らして防御陣地の構築を許さずと、まさにお手本のような電撃戦でロンメルが北部のマンシュタインと握手を交わし、中央で大規模にソ連軍を包囲することに成功しました。

「まとめて潰すと楽なんじゃ」「潰して食べるとうまいんじゃ」
包囲した戦力が多いこともあって抵抗は強烈でしたが、1ヶ月ほどかけてゆっくりと絞り上げて無事殲滅。大戦力を包囲されたソ連は更に戦闘力を落とし、戦線には所々穴が存在するような状態。独ソ戦におけるドイツ側の基本は「とにかく夏の間に速攻で攻める」「序盤のうちに包囲殲滅を多発させて赤軍の師団数を削る」に集約されるので、ここぞとばかりにガンガン攻め立てます。

 この頃ロンメルを北に向かわせた南部戦線はわずか13個師団で広い戦線を抱える形になっていました。これを見た赤軍は南部で反撃の準備を整えているようで、かなり大規模な兵力が南部前線に貼り付いている状況。しかしウクライナ南部には黒海があるため、これまた巨大な包囲殲滅チャンスポイントにしか見えません。

二個目の大包囲。ロンメル大勝利
特に悩まず無事に包囲が完成。

俺はHoIシリーズで包囲した敵を磨り潰すのが大好きなんですぜ!
1兵も逃さずしっかり殲滅、ここで撃破したのはなんと50個師団ほどに及びました。
 この包囲が完全に決め手となったか、ソ連軍は各戦線の正面にまばらな兵力しか展開できない状況に陥ります。この頃から極東方面でも日本の攻勢が始まり、なんだかよく分からないルートで日本も支配領域を広げます。

満州方面はあんまり攻めてないのに何故中央アジアから……
ここからは殆ど消化試合のような形となり、主要都市をほぼ全て失ったソ連はもはや抜け殻同然。インフラと地形がクソなので進軍に時間がかかる、以外の抵抗はもはや何もありません。程なくしてソ連は降伏、講和条約では傀儡ロシアや傀儡ウクライナを立て、余った部分や一部資源地帯などはドイツが併合します。

前面に立っているだけあって善戦したポーランドと日本。イタリアはもうちょっと何かやれ
さらばコミュニスト
コミュニスト同盟はこれによって消滅、もはや枢軸に加入していないのは、この時点ではまだ中立なアメリカ合衆国、カナダやニュージーランドや南アフリカのような小国だけが残っている連合国と、南米や中東などを中心に点々と残る中立の中小国のみ。

 HoI4初めての独ソ戦の感想ですが、想像以上にあっさり勝ててしまったなという印象。連合国相手の開戦タイミングが遅かったり、連合国の降伏によってゴムや石油などの供給先を確保していて工業力が維持できたことなど「楽だった理由」は色々と思いつきますが、その中で最も大きいのはやはり日本とポーランドが同盟国であったことでしょう。
 特にポーランドは、東部戦線で空いた戦域や機甲部隊が突っ込んだルートのカバーなど非常に頼りになる活動を果たしてくれた同盟国でした。今回は生産関連の調整ミスで開戦時に準備できた兵力が不足気味だったため、彼らなしでは北方の突破や中央の維持はままならなかったことでしょう。
 ポーランドとの同盟ルートは多分史実より楽なんじゃなかろうかと思ったので、そのうち史実準拠の流れでのプレイにも挑戦してみたいところですね。
 
 さて残るはアメリカとの戦争ですが、大西洋を渡ってアメリカ本土に攻め込むには海軍がまだまだ不安な状況のため、空母や重巡、駆逐艦などの研究と生産、海軍工場の増設を実施していきます。並びに石油工場の建設や軍隊編成の改変・各種兵器の改良型の開発などを行いつつ、手の届く範囲で枢軸に加盟してくれない国々(イラン、イラク、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、ユーゴ……あたり)を潰していきます。
 このあたり、北欧とか一部の国は「○○との友好」イベントがドイツの国家方針にあるのに、それを取得した程度では枢軸加盟までは行ってくれないっぽいのが残念。友好国なのに領土要求で轢き潰すのはちょっと気が咎めます。

 といったところで今回の記事は終了。本当は前回国家方針システムの説明をしたのと同様にちょっと戦闘システムに関する説明も書こうと思っていたのですが、ゲームシステム説明の部分を書くのに回す気力と時間が新卒研修に吸い取られてしまったので、今回はゲームの振り返りだけにしておきたいと思います。

 次はいよいよ”ラスボス”との戦いです。

次回