2018年6月24日日曜日

LogicoolG G403とG430を買った

 どうも。年始から炎上気味だった仕事は先月辺りからようやく落ち着いたんですが、せっかく暇が出来たのに技術系の自習をするでもなく創作活動みたいなことをするでもなく、この1ヶ月はもっぱらゲームで遊び呆けていました。PS4もかっちったしNE!
 まあストレス発散的には悪いことでは無いんですが、忙しかった期間に「仕事が落ち着いたらやりたい」と思っていた諸々をほぼ全部ぶん投げて遊んでしまったところはあり、ちょっと反省気味。

 そういうわけで、とりあえずブログとか消費カロリー低いところからアウトプット脳に戻していきたいですね。イベントにせよ製品にせよ、体験後適当にTwitterに感想流して満足する傾向強いんですが、いつでも読み直せる形で残す、という点ではやはりTwitterよりはブログのほうが適切な媒体であることは確実なので。……ということで今回は最近買ったゲーミングデバイスについて書き残しておきます。

 今回購入したのはロジクールのG403とG430。403はマウスで430はヘッドセットです。紛らわしいわ!!!!!!!
 ロジのゲーミング製品は基本的に

 G[グレード][カテゴリ][発売順の連番(?)]

 という命名規則になっているとされています。4xxはだいたいミドルグレードぐらいの番号、x0xはマウスで、x3xはヘッドセットを表しているということになりますね。えっProマウス?ハンコンにフライトスティック?そうねえ……



 上のツイートの右のマウスがG403、下のツイートの左のヘッドセットがG430ですね。
 妙な色に変色している旧マウスは5年以上前のSteelSeriesのCoD:BO2コラボモデル(BO2発売から暫く経って値下げされているのを買って以来の付き合い)。
 ヘッドセットに関しては、これまではヘッドセットですらなく通常の2.1chヘッドホン(ゼンハイザー HD598)に貰い物のピンマイク(ピン破損済み)という構成でがんばっていた環境から一気に刷新した形になります。




G403 Prodigy Gaming Mouse


 形状はオーソドックスな右手用エルゴノミックデザインで、サイドボタンは左側に2個のみ。いわゆるIE3.0クローンと呼ばれるデザインになっています。
 本来のIE3.0と比べるとサイドボタンが大型化したりなど細々した差はありますが、握りやすさや操作性という点ではIE3.0系列に求められているものを過不足なく達成しているデザインと言えると思います。

 IE3.0云々とか細かいスペックについて4gamerのレビューに恐ろしく緻密に書かれているのでそのあたりは譲るとして……というか譲ると書くことなくなるんですが……
 実際に触った感触としては、なんと言っても握りやすく手に馴染む。長らく使っていたSenseiは左右対称デザインのマウスでしたが、いざエルゴに戻ってきてみると、やっぱりこれだなという安定感と安心感を覚えます。

純粋なマウスとしての性能面では手堅く完成度が高い


 メインボタンがセパレートタイプになっているため、クリック感は非常に良好。サイドボタンやホイールの感度や感触についても、過不足なく満足できるものと言っていいでしょう。とにかく使っていて違和感や不満を感じるポイントがなく、非常に扱いやすいマウスになっています。

 また地味ながら優れたポイントとしては、リフトオフディスタンス(マウスを持ち上げたときにどれくらいの高さまでマウスの移動を認識するか)が非常に低くなっている事が挙げられます。この部分はこれまで使ってきたどのマウスよりも低く、少しでも持ち上げれば即座にトラッキングが止まるという感触になっているのは驚きでした。

 まあマウスの感度自体は基本高めにしているため、滅多にマウスを持ち上げるような場面は無く、あまりこの性能が効いてくる機会というのは多くないんですが、それでもこういうところからセンサー周りの調整の仕上がりっぷり、使用部品の基本性能の高さを感じる気はします。

ソフト面は非常に怪しい


 ハードウェア的には上に書いたように良く出来たマウスなんですが、問題があるとすればソフト面の分かりづらさ・挙動の怪しさ。


 設定ツールを起動して最初に選択を求められるのが「オンボードメモリ・自動ゲーム検出」な時点でよく分からないんですが、他にも単語からは意味がよく読み取れない設定項目や、上記ツイートのように直観的でない操作が求められる部分が多く、設定していて非常にフラストレーションが溜まります。

 また、SteelSeriesの設定ツールでは「ゲームやアプリごとにマウスの各ボタンの割り当てキーやDPI感度などのプロファイルを切り換える」ことが出来、FPSではシンプルにナイフキー、RTSでは複数操作を組み合わせたマクロ、といった具合で設定を割り振ることで便利に使えていたんですが、このロジクール用設定ツールの場合は同様の設定が出来ない/出来るとしても分かりやすい部分にない状態になっています。     

 

G430 サラウンド サウンド ゲーミング ヘッドセット

 いかんせん安っぽいデザインではありますが、この価格帯で7.1chサラウンド+ノイズ低減マイクというゴージャスな仕様は否応なしに目を引きます。ゲーミングデバイスの割にLEDはついていませんが、まあ自宅でゲームしてる最中に側頭部を光らせても何も嬉しくないのでこれはむしろ嬉しいぐらい。

 実際に使ってみた感想としては、初めてのゲーミングヘッドセットだからという事もあるとは思いますが、滅茶苦茶尖ったハードウェアだ……という印象です。

迫力と指向性がある、限りなくゲームに最適化された音響


 このヘッドセットの長所として先ず強調できる点として、FPS、とりわけPUBGとかあの手の音響索敵が有効なゲームでは圧倒的なアドバンテージを得られることは間違いありません。また、銃声や爆発音、足音などの音声自体も、方角がはっきりするというだけでなく、音の響きや広がり方の点で、これまで使っていたヘッドホンよりも遥かにリアルに聞こえるようになった印象があり、これには驚かされました。

 音響の向上のあまり、PUBGのプレイ中などに思わぬ方向から銃撃を受けた場合などは本気で驚き、焦ってエイムが吹っ飛ぶ有様(クソnoob)。この点ではゲーム用を名乗るだけあって妥協なく調整してきているのかなあと思わされて感心しました。

 しかしこれが一般の音楽などの再生用途となると話は別。遮音の甘いカラオケボックスの部屋の外から音を聞いているような、ボワボワで輪郭のない残念ヘッドホンとなってしまいます。メッシュのイヤーパッドもゲーム用としては利便性重視で結構ではありますが遮音性は絶望的で、印象の悪さを更にブーストします。

 低音強めでノンボーカルな曲とかならまだ案外悪くない(というかドラムはウーファーっぽい効果が効いてくるし、低音域に関しては結構ちゃんと細かく聞こえるしでいい感じ)ですが、高めの女性ボーカルモノの曲などを中心に、ものによってはかなりひどい聞こえ方になる場合も。

 おそらくハードウェアの設計・調整が純粋にFPS向けのものとなっていて、音楽の視聴やその他の用途に関してはほぼ考慮されていないんじゃなかろうかと思います。それ自体は悪いことではないんですが……
 「ゲーミングデバイス」とは銘打たれているものの、RPGや2DACTのようにサラウンドの必要がないジャンルで、BGMやSEなどを含めた世界観にこだわったタイプのタイトルを遊ぶにあたっては、本機はあまり向かないデバイスであると言えるかもしれません。

 イコライザーなどの調整である程度までならなんとかなるのかもしれませんが、基本的にこれは一般的な「ヘッドホン」ではない、と割り切った上で購入・利用することが必要な気はします。

通話用ヘッドセットとしては満足度高


マイクの折りたたみはもちろん可能、マイクのオンオフ切り替えスイッチや音量調整ダイヤルなども装備されており、一通りの利便性は確保されています。接続にあたっても面倒な要素は少なく、ロジのソフトを入れてUSB接続すればそれでOK。通常のミニプラグによる接続も可能ですが、USB接続の方が圧倒的に手軽で確実、そもそもUSB接続でないと7.1chにならないらしいため、ハード的な問題がなければ基本的にUSB接続で使用すべきでしょう。

 肝心のマイク性能についてですが、普段Discordで通話しながら一緒にゲームをプレイしている友人達に軽く聞いた感じでは、やはり従来のピンマイクに比べると幾分クリアになった(というか声質が違って聞こえる)との評判。多人のTwitch配信にお邪魔したときの録画映像などを見てみても、かなりノイズが少なくクリアに聞こえている印象は受けます。

 総じて、FPSのプレイと通話専用に割り切った、非常に尖ったつくりのハードウェア、という印象です。その目的に沿って使う場合は非常に良いデバイスですが、それ以外の部分を補完するためのヘッドホンやイヤホンなどを保有していないという場合は、悪いこと言わんから同じ値段で先に普通のヘッドホンとか買ったほうがいいんじゃないの……という感じは受けますね。

 また、ソフトウェアに関しては先述のG403と同様のもののため、全体的な問題点は同様。ソフトそのものではないですが、デバイスドライバアップデート中にはこんな現象にも遭遇しました。



総評:ロジは信頼できる(ソフト以外)


 今回はロジクール製品2つを購入したわけですが、どちらも今の所初期不良等はなし。G403はそつない優等生、G430はFPS用途に尖ったヘッドセットと、性格こそ違いますが、どちらも完成度は高く、満足できる買い物となりました。

 唯一ソフトの完成度という点に限っては少なからざる不満が残りましたが、ソフトというのは本質的に後からのアップデートが可能なもの。ハードがダメな場合は後から手の施しようがないことを考えれば、後はソフトの更新があれば完璧なのに、と思えるだけずいぶんマシな状況ではあると思います。
 そういうわけでLogicoolゲームソフトウェアの今後ますますのご発展をお祈りしつつ、今回はこのあたりで。